森林で見つけたカナヘビの赤ちゃん、まだ7センチほどの体長の女のこが死んだ。「直前まで元気にしていたのになぜ突然死?」
エサやりを含めた飼育方法、死んだ原因を記録しました。死なない予防法もぜひ知ってください。
目次
カナヘビの赤ちゃんが死んだ。
写真:子どもが生き返らせようと試みている
残暑を感じる頃の9月にカナヘビの赤ちゃんが死んでしまいました。直前まで元気にしていて、背中に登るアリを振り払うほどでした。
餌を毎日モリモリ食べる、元気な女のこでした。人慣れが初日と早く、元気に飛ぶこでもありました。それなのに生後1か月ほどで突然死。
困った…死んだ原因を調べても
カナヘビの赤ちゃんの死亡原因をシークレットモードで調べまくりましたが、これという原因が特定できませんでした。ただし「これかな?」と思い当たるふしはありました。
死んでしまった原因について紹介した記事は飼育者さんの個人ブログがほとんど。獣医師さんの経験談などもほぼありませんでした。
ただしそんな少ない情報の中でも辞書も借りて、調べまくりました。
うちのこが死んだ原因は4つ
写真:手足の水分がなくなり、手足がどこがわからなくなってきた
写真:死亡原因になった?大きすぎるコオロギの捕食、口内の傷、細菌感染。
うちのカナヘビの赤ちゃんが死んでしまった原因は、おそらく次の4つだと思われます。
- 大きめのコオロギを食べさせたことがあり、その時に苦手意識からこの3日間エサを食べず栄養不足から衰弱死してしまった(小さなアリを追加しましたが同様でした…)。
- 大きめコオロギをがつがつ食べたことがあり、その際に口の中が傷ついて何らかの最近感染を起こしてしまった。
- どこかかしらが細菌感染してしまった。
- 生後1ヶ月間ピンピン元気なように見えたが、個体自体がストレスなどに弱かった。
カナヘビの赤ちゃんの死亡原因は11こも!
写真:心臓マッサージを試みる子ども
写真:生前のカナヘビちゃん
カナヘビの赤ちゃんが亡くなってしまう原因は11こもあると知りました。原因は1つではなくいくつかが重なる複合的な原因も考えられます。
うちのこの突然死の原因と思われるものを含めて以下に記録しておきます。
- 同じ環境下でも体調を崩してしまった
- のどに大きすぎるエサが詰まってしまった
- 栄養が少なく脂肪分だけが多いミルワームだけを与える、1年後の大人になるまで毎日エサやりをする、などを守らず栄養が不足してしまった
- 環境を変えてしまった(季節による温度や湿度調整が不足していた)
- 触りすぎるなどのストレスを与えてしまった
- 脱皮がうまくいかなかった
- 個体自体が小さくて弱かった
- 水の補給がうまくいかなくて脱水症状を起こしてしまった
- エサが大きすぎて口の中を傷つけて細菌感染を起こしてしまった
- エサが大きすぎて恐怖感を覚え、その後食べなくなってしまった
- 何らかの細菌感染を起こしてしまった
カナヘビの赤ちゃん、死にそうなら動物病院へ
もしもカナヘビの赤ちゃんが死にかけで近くに爬虫類を診てくれる動物病院がいるなら、やはり電話して緊急で診察してくれるか聞いたほうが良いと思います。
もしも大切な家族・カナヘビの赤ちゃんの衰弱死を防げたり息を吹き返らせたりできたらうれしいことだからです!
「死んだ?」と思っても心臓マッサージと給水を!
また、これは一人の飼育者さんのブログでしか見かけない方法ですが、カナヘビの赤ちゃんが死んだと思ったら(心臓や肺機能が停止状態)、以下の方法を試すのも後悔しなくて良いと思います。うちも試みました!
- 胸をやさしく押して心臓マッサージをする
- 綿ぼうや脱脂綿に水を含ませて、口から与える
この2つの方法で蘇生を試みます。何もしないで後悔するよりは良いと思います。
なお、爬虫類は命を保つために「疑死(死んだふり)」を数時間にわたってすることもあるため、早急に土にうめたり冷蔵庫で保管するのもしない方が良いのでは?とも思いました。もちろん死んだフリか本当に死んでしまったのか、見分けがつく飼育者は別です。
カナヘビの赤ちゃんが死なないための注意点7つ
カナヘビの赤ちゃんは言うまでもなく大人の個体より弱いです。そこで借りてきた辞書、Googleのシークレットモードで調べた「カナヘビの赤ちゃんを飼う際の注意点7つ」を伝えます。
- 赤ちゃんだからエサやりは毎日でもあげて良い。体長がきちんと大きくなっているか、やせてきていないかを毎日観察する!
- 大きなコオロギは口の中を傷つけて細菌感染させる可能性があるため与えない
- 骨が曲がってしまう病気・くる病を防ぐためにおこなう日光浴は、真夏なら10分など短時間にする(熱中症で死亡しないため)
- 紫外線による日光浴を毎日させられないなら紫外線ライトの設置は必須
- くる病にならないようにカルシウムパウダーをコオロギやゴキブリなどの活きエサにまぶす
- 水、エサ、隠れ家、葉っぱ、止まり木、騒音、温度、湿度、紫外線浴びはもちろん、毎日そうじをして清潔にする(細菌感染を防ぐため)
- 冬なら24時間エアコンであたたかな環境を作るか、保温機を設置する
たくさんの知識とお金がないと飼えないよ
最後に、カナヘビの赤ちゃんはエサ、水だけでは飼えないということを知っておいてほしいです。
大きなコオロギをそのまま餌としてあげるのも死に至る原因になりえるため危険。栄養バランスを考えずに餌を与えるのももちろんおすすめできません。
骨が曲がって歩行困難などをまねく くる病 もこわいですよね。
温度が足りない環境で飼うのも致命的。カナヘビちゃんはそんな生き物なのです。
私は生後すぐから飼ったカナヘビの赤ちゃんを1か月で死なせてしまいました。辞書や飼育経験者からたくさんの情報を手に入れていたにも関わらず、1年後大人にさせてあげることもできませんでした。
悔やみきれない。これ以上こんな赤ちゃんを増やしたくありません。
皆さんが飼っているカナヘビの赤ちゃんは絶対に死なせないように!かならず適切な環境で飼ってあげてください。